貴方は「振り袖」と聞いてどんなイメージを持たれますか。
私は、華やかで一度は着てみたいきもの。でも以外と知られていないオシャレは、振り袖を演出する小物たちです。
このコーナーでは、振り袖の由来や、振り袖を演出する小物たちにスポットをあてて見ていきたいと思います。
振り袖は袖の長い着物の事でミスの第一礼装です。袖の長さは現在では110センチ前後(3尺袖)が普通ですが、以前は75センチ前後(2尺袖)の中振り袖が主流の時もありましたので、今でも中振り袖、本振り袖を同じ意味に使うことがあります。
袖ということばは古来より縁を意味して使われることが多く、又、振るということばは、魂を呼び寄せる意味に使われておりました。
つまり自分のいとおしい人を、呼び寄せるという願いがこめられています。
これらのことから振り袖は、ミスの着物の代表として着られるようになりました。
振袖の生地については、色々な物があります。どんな物があるかと言えば、「絞り」「金彩」「箔」「友禅」「辻か花」「刺しゅう」など日本が世界に誇れる伝統的な手法によって脈々と伝えられてきた、素晴らしい物が有ります。これは何百年も前から伝えられた私たち日本人の心と言われてきました。だから振り袖には、洋服にない奥深さ、美しさが有るのかも知れません。
振り袖の場合は袋帯がきまり、格調高い古典柄からモダンな抽象柄まで織り方模様は多彩で、帯結びによってもまた違った雰囲気になります。
振り袖の後ろ姿を引き立てます。
結んだ帯の固定役です。
帯〆をチョイスする際、色や柄は振り袖と同調させるのが美しく見せるポイントです。
また、帯揚げとも色を合わせるときれいに合います。
昔は固定用としての使い道でしたが、今は装飾用として使われることがほとんどです。
振り袖には絞りの帯揚げをよく使います。
伊達衿(だてえり)ともいいます。
振り袖を着た貴方の表情を美しく彩ってくれるのが重ね衿の役目。
だからこそ、色選びは慎重にしたいものです。
たとえば振り袖と同系色にして華やかにみせるか。反対色を選んで粋に見せるか。
コーディネイトを楽しみましょう。
ファッションの基本が足元からであるように、振り袖のオシャレにも気を使いたいものです。
選ぶポイントはバックとの色合わせ、幸いな事に最近ではセットになっています。
また足袋をはいておくことも賢い選び方のコツです。
お気に入りが見つかったら、前鼻緒を少しゆるめてもらっておくと履きやすいと思います。
以外と見落としがちなファッションが髪飾りです。
髪の毛にほんの少ししか見えないのですが、以外とよく目立ちます。
選ぶポイントは振り袖の柄の中で一番目立つ色と揃えるか、きものの地色に合わせるか、これが本当に振り袖の醍醐味だと思います。
成人式…背筋を伸ばして、しゃなりしゃなりと内股気味にすり足で歩くように心がければ、美しい立ち振る舞いの第一歩。会場についたら、ホールに入る前にショールを取っておくことも女性の基本。
正月…まわりの視線を意識して、優雅に歩き出しましょう。お出かけ先で飲食を進められたら、食べこぼしはくれぐれも注意して。コーヒーなどは、片手で受け皿を持ち、カップの下に必ずソーサーがくるようにします。
謝恩会…グループで写真を撮るとき、背筋を伸ばすこと、手は前できちんと揃えること。一人でとってもらうときは、左のたもとの袖口を広げて持てば素敵なポーズになります。はしゃぎすぎて着くずれしないようにね。