着物を脱いだら、必ずハンガーにかけて、3時間~丸1日陰干しします。
脱いですぐにたたんでしまうと、体温や湿気を含んでいるので、カビや黄ばみの原因となります。
シミや汚れのチェックをしましょう。シミや汚れがあったら、水で硬く絞った布で叩いてみてください。それも落ちない場合は、無理にこすったりせずに、プロにご相談ください。
半襟は一番汚れますから、外して叩き洗いをします。陰干しして、アイロンをかけておきましょう。※正絹の半襟は、水でぬらすと縮んでしまいますので、プロにご相談ください。
レンタルの着物でも、ご自分の着物でも、収納する時はきちんとたたみましょう。
着物のたたみ方は、ちょっと難しいですが、コツを覚えてしまえば大丈夫。キレイな長方形にたたみましょう。
■こちらの動画が分かりやすいです。〔美しいキモノ公式チャンネルより〕
きれいにたたんだら、和服用のたとう紙に包んでから収納します。
収納場所は、桐のタンスや桐の衣装箱が理想ですが、最近は着物用の収納BOX等も市販されています。
①ウール製品と一緒にしない…ウールは虫が好むので、一緒に保管すると巻き添えを食ってしまうことがあります。
②虫干しをする…年に2回は、晴れた日の風通しの良い場所で陰干ししましょう。長期間しまいっぱなしにするとカビの原因となります。
③防虫剤は1種類だけ…違う種類の防虫剤を一緒に入れると、成分が化学反応を起こし、シミや変色の原因となります。
シミや汚れを見つけたら、きちんと落としてから収納しましょう。
特に、シーズン終わりでしばらく着ない場合は、キレイにしてから収納してくださいね。
ポリエステルの生地でしたら、ご家庭で洗うことができます。それ以外の生地は、水にぬれると縮んだり生地を傷めてしまう場合がありますので、必ずプロに相談してください。
着物のお手入れのプロの事を「悉皆屋(しっかいや)」と呼びます。
呉服の葵では、古くからお付き合いのある、信頼できる悉皆屋さんをご紹介しています。
収納していた着物を着ようとしたら、しわが気になる…。
その場合は、アイロンをかけましょう。
① アイロンの温度は「中」
② 必ず、あて布(白い木綿)をする
③ しわのある箇所の裏面からアイロンをかける
④ それでもしわが取れない場合は、表からかける
⑤ 刺繍や金箔の部分は避ける
正絹は、水にぬらすと縮んでしまうので、アイロンのスチーム機能はNGです。しわが取れない場合は、あて布に霧吹きして、着物に直接かからないように注意してください。
アイロンは軽く抑える程度で、素早く常に動かしながらかけましょう。
足袋…水洗いして、形を整えて陰干しします。
腰ひも・帯揚げ・帯締め等の小物…風通しの良い部屋で陰干しをしてから収納する。
履物…風通しの良い部屋で陰干しをする。雨の日や足元の悪い日に履いた場合は、裏面もしっかりと乾かしてください。
エナメルや合皮製の物は、専用のクリーナーで拭いた後に乾拭きします。布製の場合は、柔らかいブラシや刷毛で埃を落としましょう。